2017年2月20日月曜日

2/11   2月環境塾

平成29年2月11日

     2月環境塾
 
   先日からの積雪注意報もあり雪を、気にかけていましたが、幸いにもあたり一面
 真っ白でしたが道路は問題ありませんでした。 しかし、メールで開講できるか問合せが、  
 数本入りました
 出席された塾生、保護者は、揖斐川町、垂井町など30cm 大垣市20cm などと話され、海津町
 まで来たら、雪がないのでびっくりと話されました
 西濃地域も北と南では雪の降る量が相当違うことを知りました

 外気は、刺さるような冷たさです 日本海側では、近年にない降雪量を観測し雪による影響や
 被害のニュースが流れていました 



1時間目 
      「環境にやさしい物流」      大塚 洋平 講師   西濃運輸株式会社

  
 
          みんな集まれ!
         「カルちゃんの物流ツアー」冊子で講義を受けました


       ★物流ってどんなこと?・・・・・・・・・・・物が運ばれる一連の作業のこと

            私たちの身の周りにあるすべてのものが、毎日人の手によって
            運ばれて来ます
            生活をしていくためには大変大切なこと
            まるで、川上から川下へ「物」が「流れ」て行くようです


            


       ★みんなにやさしい物流とは?

             (トラック運送会社の場合)

             ①アイドリングストップ
               トラックを止めたらエンジンもSTOP
                          エンジンキーと運転手は「カールコード」というひもでつながっていて
               運転手が車から離れるときは必ずエンジンをストップしています
             ②天然ガス車
               環境にやさしいトラック導入
             ③社員みんなで環境保全活動
               省エネ運転に心がける
               地球環境の事を考えゴミの分別・回収・リサイクル・地域の清掃
               自分にできることを実行している
             ④エコタイヤ
               地球にやさしいタイヤで走る
               トラックが走るときに生じるタイヤと道の間の抵抗(タイヤのころがり
               抵抗)の少ないタイヤを使うことで燃費を良くし限りある燃料資源の
               節約に役立っている 地球温暖化防止に貢献できる
             ⑤「ISO14001」
               世界標準のやさしさ
               西濃運輸は、地球環境にやさしい企業だけに与えられる
               [国際標準規格ISO14001]の認証を受けています
               これからも地球のため未来のために”やさしい取り組み”を続けます

        ★講義を受けたみんなの感想

              ●トラックは、夜も昼も休みなしで走っているのはすごいなぁとあらためて
               思いました
              ●一人一人の少しづつの環境に対する配慮の大切さを実感した
              ●物流が無いところは世界中で一つもない事を初めて知った
               どうしても車が走ると2酸化炭素を出してしまうので一人一人が努力
               しなければならない
              ●物流は血液の流れと一緒で止めることは出来ない  物の流れに
               トラックは必要不可欠だができる限りの環境意識によりみんなで
               守っていく事が大切であることを学んだ
              ●小さなことの積み重ねが大切
              ●身近なところから自分の運転を見直していこうと思った
              ●物流を少しでも減らすため地産地消に心がける 地元のスーパーで
               買い物をする
              ●自分たちが出来ることをする(3月に環境塾を修了しても毎月第2土曜は
               環境を考える日にして行動する)
              ●トラックがないと経済が成り立たないことがわかった
              ●自分にできるエコな生活がしたい
              ●エコ運転については、いつも意識しているが、やはり物流会社でも
               同じであることが認識できた
              ●車は、いろいろな環境と深く関係していることがあると思った

              
              
2時間目
      「水と西濃」
      「ふるさとの宝物を探そう」    森 誠一 講師  岐阜経済大学教授

               
   ★水郷の濃尾平野・昔と今

       濃尾平野は日本の真ん中で人間にたとえるとヘソになる

       西美濃は、まれにみる「緑豊かな山と大きな川」に恵まれている 

       ふるさとの川の漢字を覚えよう(将来、君たちが、岐阜県を離れても川の
                                    名前くらいは漢字で書いてほしい)
       揖斐川・長良川・木曽川

       川は、良い山があって良い川になる 伊吹山・養老山脈・鈴鹿山脈

       木曽川には御囲堤(徳川家康の子供が住んでいる所を水から守る)があり
       洪水になると愛知県の御囲堤が高くしてあるので岐阜県側に水が流れた

       岐阜県の美濃地域の昔の村人たちは、愛知県側から洪水のたびに水をもらって
       いては、困るので輪中を作った

       輪中・・・・・・エゴイズム・輪中根性・うちだけよかったら良い
               全滅しないためにどこかが、犠牲になり、洪水を引き受ける地域が必要
               輪中は、岐阜県人の知恵である

       堀田・・・・・・濃尾平野でも特に西濃地域は水が豊富 こんだけ水があると言う事は、
               魚がいっぱいいるという事

       百姓・・・・・・・百の生業をする人 百姓の知恵 先人の知恵 
               米を作る 魚の居場所(堀田)を作る 漁業をする 藁で縄を作る
               わらじを作る いろいろな事を考えいろいろな事が出来る人

       昔は豊かな水資源の中でいろいろな魚がいた
       ナマズのぬるぬるは、疥癬(感染症)に効き目があるということで昔の人は
       ナマズを大切にした
       今でもお寺などにナマズの絵馬がたくさん昔奉納されていたのが残っている
       おちょぼ稲荷の参道には川魚の料理屋さんが軒を連ねている
       三重県多度町徳蓮寺の絵馬は県指定の文化財となっている
      
       人間が、生きていくには水が必要
       魚は、昔はたんぱく源となり信仰・医療と密接な関係があり

       魚料理だけでなく文化との関係も網羅されている    
      



   ★国の天然記念物 ハリヨ

        西美濃は淡水魚の宝庫

        イタセンパラ・・・・国指定の天然記念物である  奈良の大仏と同じと言える

        ハリヨ・・・・・・・・・・針の付いた魚でトゲウオの仲間

        自然環境保全・・・大垣東高校の生徒が海津市の湧水の出る川でハリヨの観察
                    を、続けている
                    
                    川に水草が増え流水障害を起こしていたので自分たちでは
                    出来ないところは、行政に頼み、自分たちで出来るところは
                    地元の人たちと協力して早めに草を取り管理を続けている

        (生き物がいなくなると文化も途絶えてしまう)

        鵜飼はアユがいるから行える コクチバスが長良川に入ったらアユを食べてしまう
        アユがいなくなる➡➡ 鵜飼が行えない➡➡ホテルに客がない➡➡花火も無くなる
        観光産業もダメになる
     
        この地域の文化を培ってきた君たちもダメになる

        (外来魚は駆除しなければならない)

    
   ★みんなの感想
        ●日本の中で、植物、生物の種類が一番多くいる地域に住んでいることを知った
        ●西濃地域は、日本の中心で水が昔からたくさんあったので苦労もあったが
         いろいろな文化も生まれた その文化を守っていきたい
        ●生物がいなくなると人間まで生きていくのが困ることを学んだ