9月 環境塾 (揖斐川町の親水公園沿いを流れる桂川)
数日前から台風が3個も、日本列島に近づき、そのうちの1個は、観測史上
例のない逆戻り台風となり、甚大な被害が東北、北海道などで発生しました。
西濃地域でも、3日前には豪雨があり心配が予想されていましたので、安全に
「お魚ウオッチング」を開催できるのか窪田講師は、川の水量、流れの速さ、濁りなどを
観察するため、数日前から何度も川の様子を確認されていました。
前年に引き続き、開催当日は、好天に恵まれ「お魚ウオッチング」の条件が整い
参加者、講師、スタッフの協力で無事に終了できましたラッキー♪♪♪
「お魚ウオッチング」 窪田一仁 講師 自然観察指導員
★環境学習のねらい
●環境保全意識向上のため、身近な地域の川で、水環境や生物多様性の
重要性、保全の大切さを、体験を通して学ぶ
●先日の台風などの事も理解し自然の恐ろしさを知る事。
●最近では経験のできないきれいな澄んだ水の流れの中でたくさんの魚たちが
泳いでいる素晴らしい自然も知る事。
●この素晴らしい自然を、残すために私たちは、どんな生活をするのか考える事。
★「お魚ウオッチング」体験実習
●3グループに分かれ窪田講師から魚の習性や、捕らえる時の網の使い方
魚の逃げ場所、川の中の水生植物について学びました。
●桂川に棲んでいる魚たち
●オイカワ(追河) カワムツ アユ(鮎) タカハヤ(高鮠)
ギンブナ(銀鮒) カマツカ(鎌柄)
●シマドジョウ(縞泥鰌) ドジョウ(泥鰌) ヨシノボリ(葦登)
ナマズ(鯰) スナヤツメ ドンコ(鈍甲)
●各グループごとに川に入りました。
橋の上から、たくさんの魚が泳いでいるのが見えたので、塾生は
ワクワク、ドキドキしながら体験しました。
川の水はとてもきれいに澄んで、魚が逃げるのが見えました
みんなが川の中を歩いたのでだんだん水が濁ってきました
水も濁り魚は、草などがある川岸の茂みの中に
入いってしまったのか、なかなか捕らえられません
でも、途中20分位水から上がり講師の説明を聞いて
いる間に、川の流れにより最初のようにきれいに
澄んできました
●いろいろな魚が捕れました
●コオイムシ(子負虫)
塾生が捕らえた中に混じっていました
講師の説明によると、昆虫類では珍しく、オスだけで子どもの世話をする
メスがオスの背中に多数の卵を産み付ける オスは卵が孵化する12日間
位背中につけたままいる(夏場)
コオイムシは、全国の水田や沼などに広く生育する 小魚や昆虫を捕らえると
口金から消化液を注入して溶けた肉質を吸い込む すわれた小魚は死ぬ
●外来魚 ブラックバスも捕らえました
もともと日本にはいなかったが、人間の手によって日本に入って来た
日本の大切な固有種を喰い荒らし生態系のバランスを崩している事を学んだ
ブラックバス・ブルーギルなど外国では食用として美味しく食べられている
★今日のまとめ
●たくさんの魚たちや虫たち、貝たちは、それぞれ助け合って生きている
●一種類の魚、貝、昆虫たちの生き物が、死んでいなくなってしまったら
その他の生き物たちも生きていくのが難しくなってしまう
●魚が生息するには植物を含め生物がそれぞれ助け合ったり喰われたり
しながら自然環境のバランスを保っていることを学んだ
●水環境や生物多様性、保全の大切さが理解できた。
●せっかく捕まえた魚たちですが、川に返し元気に泳いでいく姿に今日の
勉強のお礼を言ってお別れしました