2014年1月12日日曜日

1/11   1月環境塾

H26年1月11日(土)
          
          環境塾(ソーラーアーク)

    今日は、今年一番の寒波が訪れ晴天でしたが風の冷たい大変寒い日でした。


      ★ 1時間目    森・里・海のつながり =魚附林= うおつきりん

                  大西健夫講師   岐阜大学応用生物科学部准教授


 
魚附林(魚が海岸や川に出来た森林の陰に集まって来るところ。森林の栄養(鉄分等)を雨や風が海や川に運んでくるところ)自然の仕組みはすごい。
 
講義の始めに木曽川の上流から下流への旅を空からの映像で見せていただきました。
水が山から川へそして海へ流れていくのがわかりました。
初めて見る川の流れや蛇行を川の水になって流されていくような気持ちで見ました。
南アメリカのアマゾン川の上流と下流の違いについても学びました。
上流は紅茶色しかし澄んでいる(木などが腐って分解されない有機物のタンニンの色と考えられる)下流は(モンテネグロー黒や茶色で濁った色)土や砂を運んでくる川の色をしている。
 
川が色々な物を運んできて出来たロシア北極海の三角州、デルタ、河口 の様子まるで人間の脳みそ、血液の流れに似ている)を見せてもらいました。
 
フラクタル構造(いれこ構造)
木の枝分かれ、川の水が太い方からほそいほうへと枝分かれ、血液の枝分かれが良く似ている。
 
ロシアと中国の国境を流れているアムール川がオホーック海へ鉄を含んだ養分を運んでくる。
この鉄分が植物プランクトンを育てこれを動物プランクトンがたべこれを魚が食べこれを動物が食べる。自然のメカニズムである。
 
水、森、川、海とつながっているが自然がおかしくなると地球上みんながおかしくなる。
 
大きく考えると大自然は、人間の血液循環のように水がローテーションして半永久的に使え、 汚れたりバランスが崩れると他の植物や動物に迷惑を掛けるので汚れないようにしなければならないことがわかりました。
海、川、森、水 の大切さが解り、自然はすごいと思った。
地球を守るためには、森、川、海がとても大切でありそれを結びつける水を大切にすることが私たちの使命である。
水は森、川、海へと栄養分を運び、生命体維持に必要と言うことを学んだ。
 
 

 
 
(塾生の感想レポート)
アマゾン川の上流と下流の色の違いやそのわけを初めて知り面白いと思いました。
のむヨーグルトのところに興味を持った。
ヨーグルトで実験をやってみたい。
9%の飲むヨーグルトを一気に飲んで余ったところがフラクタル構造に見えるのをやってみたい。
 
インクも実験したい。
飲める水が少ししかないのでびっくりした。
川の中の物質について考えたこともなかったが川にはいろいろな役割、働きがあるんだなあと感心して聞いていました。
水は貴重だと思ったし鉄は生命に大切なものだと初めて知った。
鉄はすごいな!!
湿地に鉄が多い事を初めて知りました。
 
フラクタル構造(いれこ構造)について興味を持った。
川の流れと血管、木の枝、稲妻の構造が似ていることをふだん気にしていなかったので、今日勉強して初めて気づきました。
自然のメカニズムが理解できた。
人間にも鉄分は重要ですが、自然界でも鉄分は重要だったんですね。
氷で鉄分が運ばれる自然はすごい!!。 
水田のしろかき等人間の営みが知らぬ間に自然界に影響を与えてしまっていることをもっと学ばねばならないと思った。
アムール川からオホーツク海へ豊かな成分が移動していくメカニズムに興味を持った。
水はとても大切なので、身近にたくさん水があるからといって、無駄使いせず、これからの地球の事を考えていきたいと思った。
 
木曽川はでかい、水にも動きがあることがわかった。
自然はすごい。
水文学(すいもんがく)に興味をもった。
犬山頭首工を初めて知った。
講義の中の川の上流から下流への旅がおもしろかった。
 
 

 
 
★ 2時間目   「世界の水環境とつながる足もとの水環境」   

( 神田浩史講師 

私たちは、身の回りの水について困っていない。

水道(飲むことの出来る水)をひねればきれいな飲める水が出てくる。

世界には、水道が無くて困っている人が多くいる。

水道の水私たちが汚した水下水処理場を通して川に流れる(牧田川揖斐川伊勢湾太平洋)蒸発水道と言う順番で循環している。


* 足りない水・・・・・・きれいな水が飲めない 

* 多すぎる水・・・・・・洪水に苦しむ

* 汚れた水・・・・・・・トイレの排水、工場の排水、生活の排水

日本では、食料の60%しか生産されず、40%を輸入に頼っている。

岐阜県ではなんと自給率25%である。

海外からいっぱい買っている。(これは海外の水を使って育てた野菜、肉など)食料を輸入することは海外の水もいっしょに輸入していることになる。

日本は、田畑に恵まれている。

肥えた土地、豊かな水があるのに安い海外の食べ物に頼っている。(世界では、飢餓に苦しんでいる人々が一杯いるのに日本では、食べ物を食べきれなくて無駄にしている)


森や木のある山は地下水(森を透った水は美味しい。カリウム、マグネシウム、ミネラルを含んでいる。雨水をきれいにする)を溜めることが出来る。日本は66%が森林である。

岐阜県は、日本では、2番目に森林が多く80%である(高知県が1番)

岐阜県の清流に感謝しよう。

山の木を切って裸山にしたり、手入れをしなくて荒れた山にすると地下水が溜まらなくなり洪水などになりやすい。

安い海外の木を日本に持ってくるので日本の林業が成り立たない。

若者が林業からいなくなり森林が荒れていってしまう。日本は豊かな水のはずが森林が荒れていくので土石流の恐れがあり、地下水にも影響がある。

 
このままの生活を続けていくと私たちの社会も今にこうなることを、
お友達や家族と話し合いましょう。

好き嫌いで食べ物を残すのは、考えよう。

田畑のお手伝いは大切なことです。

出来るだけ地元の食べ物(直売場の利用)や、木を使おう。

そのようなことが世界の水問題に役立っていきます。


 
(塾生の感想レポート)
地球上に飲める水がほんの少ししかないことに驚いた。
世界で水が手に入りにくい人が6億人もいるなんて初めて知りました。
すぐに水が手に入ることに感謝したい。
わたしたちの使っている水はほんの一部で大切なことがわかった。
世界にはトイレや水が無い人が25億人(地球上には70億人)3人に1人はトイレがない。
(バングラディッシュ)
トイレは学校や家にはあると思っていたけどない国があるなんてびっくりした。
水や食べ物はスーパーに行けばえられるけど、ソマリアというところではぜんぜん足りないんだ。
水道がない国はかわいそう。本当に日本は良い国なんだなあ。
森林、田畑、食料・・・・とつながる水問題が多くあるんだと感じました。
世界には水の少ないところがとてもたくさんあることを初めて知りびっくりした。
飢餓の人が世界中で86千万人(日本の総人口の7倍)もいることを知った。
かわいそうな人々に何かをしてあげたい。
日本の食料をあげたい。
自分の生活は食べ物を捨てたりもったいない生活をしていたと考えさせられた。
日本の食べ物の自給率が39%とすくないのはかなしいと思った。
世界の水事情を初めて知り私たちは恵まれていると思った。
いつも「自分には関係ない」「ケニアとソマリアは遠いし」などと思っていたけれどこれからは地道に小学校の1円募金などに協力していきたい。
食べ物を粗末にしない。
学校では、環境の勉強をとても少ししかやっていないから、もっと地球の事を考えて授業を増やし未来を担う子供に自覚させるべきだと思った。
 以上のような感想がありました。