平成27年 8月8日
「草木染」 会場(ハートピア安八)
所講師
スタッフ6名(大塚、鈴木、棚瀬、渡邉、岩田、小里)
●今年は、先月の環境塾当日も、今月も台風が近ずいていると予報は出ていましたがコース
が、外れて、ギラギラ猛暑の晴天で開催できました。
●今月は、草木染で藍を使いますので、所講師から、晴天ですと藍色の染まりが良く
絶好の染色日和、と教えていただきました。
環境学習のねらい
★私たちは地球という大きな生態系の一員であり、私たちの生活には様々な生き物が
関わり合う生態系から得られる恵みによって支えられていることを学ぶ。
★私たちの命と暮らしを支えている植物を含む生き物を、持続的に利用し守る方法について
学ぶ。
★生態系の中の植物を使い人間やほかの動植物にどのように、関わり合っているのか、
染色体験を、通して学ぶ。
講義の内容
●今年は、「ハートピア安八」内の歴史民俗資料館の、となりのハイビジョンシアターで講義を
受けました。
●染色体験実習は、大変暑かったですが屋外で行いました。とっても天気が良く鮮やかな
藍色が出ました。(昨年は、台風接近で雨が降りきれいな藍色は出ませんでした)
●所講師は、講義を始める前に、戦争中に京都で育ち生活用品とか食料に苦労されたことを
話され、塾生に小学生の時に環境学習について学べることは貴重で幸せであることも
教えてくださいました。
●ちょうど今年が、戦後70年になる事も説明され、歴史民俗資料館では、たった70年余り
しか経っていない道具がすでに資料となり展示されている。
●今日習う藍染は、2000年も前から受け継がれてきた人間にとって必要な染色である。
●タデ科の藍は日本の色、ジャパンブルーと言われる1年草である。
●藍は、虫除けになるので野菜の周りに植えると虫が付きにくいしガラガラヘビなども嫌がる。
●藍の虫除け効果のおかげで藍の周りの植物が虫の被害を受けないで育つことが出来る。
●人間も藍染のおかげで害虫やガラガラヘビなどから守ってもらった。
●昔から農業に携わる人々が藍で染めた衣類やテントを用いて農作業をしてきた。
藍染体験
★ ①絞り染め と ②板染め を習いました。
ハイビジョンシアターで草木染は2000年も前から現代まで先祖から受け継がれてきた
染め方で、日本では最も古い染め方でもあることを学びました。
①絞り染めをする準備をしました。 まず、ハンカチに模様をつけたいところを選んで
輪ゴムでしっかり絞り、染料が入り込ないようにします。
しっかり絞れた人から藍の入った染め液の中にハンカチを入れました。
手まで染まらないように手袋をはめて染色体験をしました。
藍の染色液に約10秒浸けて取り出し、空気に触れさせ再び10秒浸け取り出しました。
濃く染めたいときは20秒とか30秒とか自分で工夫しました。
②板染めの準備をしました。
今回は、ハンカチをそれぞれ思い思いに畳んでその上から割箸と輪ゴムで固く
縛りました。
所講師から色々なたたみ方があることも学びました。
細かく畳んでどんな模様が出るか楽しみでした。
タデ科の藍を所講師のスタッフ(大塚さん)が、今日の実習のために、育てて
下さいました。 葉っぱをちぎってミキサーで粉砕できるようにしました。
ミキサーで藍の葉っぱを、粉砕するところです。
粉砕できた藍の汁を布で濾しました。
藍の染料で、板染めをしている所です。 染液から出したばかりの時は植物の
緑色をしていますが、空気に触れ太陽に当たると真っ青な藍色に変化します。
とっても、不思議で感動しました。
染め上がったハンカチを干している所です。
ぎふ地球環境塾は岐阜県の環境税と地域の企業からの助成金で運営されています。
塾生は、世界に一枚しかない自分で染めた作品に大満足で、草木染体験実習
を、終了しました。ちなみに外気温38度の暑い日でした。
ありがとうございました。講師に拍手で感謝の気持ちを伝えました。