2014年10月14日火曜日

10/11  10月環境塾

平成26年10月11日
             会場(日本環境管理センター)

 
   今週も、台風19号が近づいていて前日から気をもんでいましたが、
   何とか無事10月塾を開催できほっとしました。


★ 土のはたらき・やくわり
             岐阜大学応用生物科学部助教授 加藤雅彦講師  学生3名補助員

 

  講義は、最初にトンプソンの実験と体験学習を行い、後から講義を受けました。
   
   ・ トンプソン(人の名前)は、土に物が引っ付く事に気づいた人。
     1850年(江戸時代後期)イギリス・ヨークシャー州地方の農民です。

 
   ・ トンプソンの実験の内容
     (必要なもの)・・・・・・・・・・・土、砂、ペットボトル(1本を真ん中で切って上と下を使う)
                     はし、赤色食紅色水、コーヒーフィルター2枚、紙コップ2ケ


 
左が砂  右が土
 
 
赤色水を砂、土の中にそそぐ
 
 
はしでかき混ぜる


                左が、土入り赤色水    右が、砂入り赤色水


 
     ・ トンプソンの実験で、わかった事
       土には色を吸着する力がある(土の方は赤色水が透明のなった)
 
     ・ 土のはたらき・やくわり
       ① 吸着力がある
       ② 木や植物に栄養を与え育てるはたらき
       ③ 水をたくわえるはたらき
       ④ 物をささえるはたらき
       ⑤ 温度を一定にするはたらき
       ⑥ 生き物のすみかになる(みみず、微生物、昆虫)
 
    (まとめ)
     ・ 今日の講義は、森や川の機能や果たす役割の原点になっている土について
       実験、体験学習をしました。
     ・ 土の吸着力は森の中で雨水などに含まれた色や汚れたものを吸着してきれいな
       飲める水に変えて谷を下り、平野の川に流れ海に帰っていき、海で蒸発し雨になり
       山や森に降りそそぐ水の循環と森や川の果たす役割の重要性が理解できた。
     ・ 土は、木や草に栄養を与え昆虫のすみかとなる。そして水を貯え微生物の
       のすみかとなり地球上の生き物の死骸とかごみを分解して地球上をきれいにし
       生物多様性の重要な役割を果たしている事も学びました。
   (受講生の感想)
     ・ 今まで土についてかんがえたことはなかったが私たちの生活に大切な役割を
       している事を学んだのでこれからの良い環境づくりを考えていきたい。
     ・ 土の研究が環境に役立っているのを知った。今、自然災害が多いので、土の役割を
       通して水の循環が影響していることもわかり、土、森、川の役割の重要性が
       理解できた。これらを、皆さんに伝えていきたい。
 
        
★ 循環型社会のしくみ
                日本環境管理センター株式会社  牧野太樹講師
 
     ・ 4月の環境塾で浄化槽から流れ出る水の行方について学習し、植物(とうもろこし)
       の育成体験及び観察を通して生物多様性の保全と仕組みを学んだ。
     ・ 4月にとうもろこしの種まきの体験をした事に引き続き10月は、収穫体験をした。
     ・ 生物や、植物(とうもろこし)には水と栄養が必要なことも知った。
     ・ 収穫体験をして、焼きとうもろこしの試食もさせていただきました。
       とっても甘くておいしかったです。
     ・ とうもろこしの実の数は偶数、絹糸と粒の数が同じで500粒から600粒位である事を、
       初めて知りました。
      ・ 輪切り一周も偶数となっている。