2014年8月18日月曜日

8/9   8月環境塾

平成26年8月9日


    8月 環境塾 (ハートピア安八)

 
  先月の環境塾の時も大変心配しましたが、今月も近年にない大型台風が近づいてきている
  中で開催することになりました。

  朝から東海地方は台風の影響で、雨に見舞われていました。

  講義の前に、県の職員の方から今日の環境学習は、環境を守る森林環境税という税金が、
  使われていることを教えていただきました。


  「草木染め」
           所 鳳弘 講師  他、染色専門スタッフ6人に指導を受けました。

 環境学習のねらい
  
  ★ 私たち人間は、地球という大きな生態系の一員であり、私たちの暮らしは、
      さまざまな 生きものが関わり合う生態系から得られる恵みによって支えられている
      事を学ぶ。

    ★ 私たちの いのちと暮らしを支えている植物を含む生き物を、持続的に利用しながら
      守る方法について学ぶ

   ★ 生態系の中の植物を使い人間や他の動植物にどのように、かかわり合っている
      のか染色体験を、通して学ぶ。
   

 講義の内容

 タデ科の藍は、日本の色ジャパンブルーと言われる。
 日本には5000種類位ある中の2800種類が岐阜県にある。
 藍染めは2000年前から行われていた。

 虫除けになるので藍を野菜の回りに植えると虫が付きにくい。
 へびが嫌がる。(ガラガラヘビ)

 藍は、1年草なので、無くしてしまうともう作ることはできない。
 第2次世界大戦で米、以外は作ってはいけないと言う命令が出たとき、
 徳之島の佐藤家の妹さんが山奥に住んでいたため内緒で育てていた。そのおかげで
 日本は、藍を絶やさないでおくことが出来た。

 藍の虫よけ効果のおかげで、藍の周りのの植物が害虫の影響をうけないで
 育つことが出来る。
 人間も藍染めのおかげで害虫やガラガラヘビから守ってもらった。
 昔から農業に携わる人々が藍で染めた衣類やテントを用いて農作業をした。

 藍染体験

 2種類の染め方を習いました。
 ①絞り染め(輪ゴムでハンカチを好きなように縛り模様を付ける)
 ②板染め(割り箸でハンカチをたたんだ所を挟んでそのまま染液に漬け模様を作る)

 ミキサーで藍の葉を粉砕して講師が用意された発酵藍液の中へそれぞれが輪ゴムや
 割りばしを挟んで作った作品に染色を行いました。

 現代は科学染料で染めることが多いので草木染めは環境の面でも安全で興味深いと
 言うことでした。

 受講生と保護者は、初めての経験を楽しみながらも、植物多様性について考えながら
 一生懸命作品を作りました。














(感想レポート内容)

 *藍やその他の植物が助け合って生きていることを学んだ。人間や動物にも
  当てはまると思った
 *藍がむしよけになることがすごいと思った。昔の人の知恵はすごいと思った。
 *生命の不思議というか、緑色の植物から青色(藍色)の染物が出来る事を学んだ。
 *久しぶりに講師(着物だった)の和を感じた。体験も良かった。
 *唯一無二の作品を作れる楽しみが有りました。
 *ミキサーで液状に簡単にできる現代は、楽だと思った、染色の変化に驚きました。
 *日本にとってとても大切な物なのでこれからも残しておかなければならない
  日本の文化だと思った。
 *藍を発酵させインディゴをうまく取り出す方法を昔の日本人が考えた。
 *藍の葉の汁が空気に触れると緑から青になったのでビックリした。
 *思い通りに模様が出ず染めるってむずかしいなと思った。
 *所先生のもったいないと言うお話が胸にしみた。
 *世界に一枚しか無いハンカチ、宝物を大切にしたい。
 *昔からの染め方が今も伝えられているのはすばらしいと思った。
 *自然を利用して染めることがすばらしいし、環境にも良いと思った。
 *はじめて、草木染めを体験して、植物なのにこんなにきれいな藍色が出ることを
  知って驚いたし人間はすばらしいと思った。

  ★ 今日は、あいにくの雨降りなので藍の発色が、晴天に比べて残念と
    所講師が話されていました。